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私のベトナムの旅

【ミントラン社の訪問】/大村 省吾/2002年3月7日


  赤と白のブーゲンビリアが目にしみる。この会社の歓迎の心を如実に示しているようだ。

 清潔な電子部品の組み立て工場は清浄な雰囲気に希望が溢れている。従業員の熱心な眼差しは仕事への正確さと意欲そのものである。
 日本の電子工業に大変な貢献をされている様子に感謝の気持ちで一杯である。長い年月の信頼と提携の証しが技術に結晶しているのであると思う。

 2階の工芸品の展示室にも目を奪われる。繊細な手作り・センスの良さが心に響きわたる。
  かねて聞いていた日本のミシンを贈る運動が女性の方々の手仕事がこのようなかたちに実ったのかなあと考えてみましたが、天性のベトナムの人民の感性と物づくりの成果を一覚にみることができました。
 助手役をつとめる家内もつい、いくつかの袋物を買い求めました。

 いま世界の経済と企業は大量生産と大量流通の消費で走り続けてきたが環境と社会・人間の心にも様々な歪みを引おこしている。
  NICDの活動を少しだけの見開であるが、したたかに生きるベトナムの皆様の勤労と技術向上の熱い思いに触れたことは本当に感謝しています。

  今回初めての訪問ですが有機リサイクルの技術移転とビジネス化の第一歩となることを願っております。



「農業と経済」編集委員
東京家政学院短期大学講師
(社)日本農業実践学園常任理事

農政ジャーナリストの会会員

大村 省吾