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2011 年 兵庫教育大学大学院の
「海外協力教育実習」プログラム

2011年9月23日~28日、 兵庫教育大学大学院から 大学の副学長、教授、准教授、教育支援課の先生4名と大学院生5名の計9名が、ミントラン社の協力のもとフエ省、ブンタウ省、ビンズォン省、ベンチェー省、ホーチミン市の学校を訪問し、大学院生の教育実習を行った。

参加者は、ベトナムの教育環境について、日本と共通の問題点や地域によって異なるベトナムの教育制度に興味を示した。訪問先の各学校では、生徒や教員たちが日本からの来校を喜び、参加者は、訪れた教室ごとに元気な挨拶や英語の歌の歓迎を受けた。

 

2011年9月23日
ホーチミン市のTAN TRU(タン・トルー)小学校を訪問

教室中に響く、元気いっぱいの声で英語の教育実習が行われた。授業では、日本の小学校についての紹介もあり、児童たちは夢中になっていた。また、訪問客から次はどんな質問が出るだろうと表情を輝かせた。途中、「今日の昼食メニュー」を聞かれた時は、児童たちは英語訳がわからず、これまで元気に発言していたのとは一変して、少し小声のベトナム語で応えた時は、教室中が笑いに包まれた。さらに大学院生の質問に英語で答えると、日本の食べ物の形をした“消しゴム”がもらえる、という場面では、児童たちの活発さは最高潮になった。最後には、クラスの担任の先生が呼ばれて、英語の質問を受けた。もちろん、合格の“消しゴム”が手渡された。

クラスを訪問





“英語”の教育実習の様子




TAN TRU(タン・トルー)小学校訪問記念撮影




2011年9月25日
バリア・ブンタウ省 バリア・ブンタウ高等師範学校を訪問

兵庫教育大学大学院学長から、HO・CANH・HANH(ホー・カン・ハン)校長への 
挨拶の手紙が学校に手渡された。







日本語学科を訪問



同日午後
ミントランガーデンにて ベトナムの教職員とJAVIPとの交流会

ミントランガーデンにて 大学院生



JAVIPメンバーとの交流会記念撮影


ミントランガーデン内のリビングにて JAVIPメンバーとの食事会








2011年9月26日
BINH DUONG (ビン・ヅオン)省の DUC TRI(ヅック・トリー)小中高校を訪問

音楽の教育実習では、日本の代表的な手遊び歌、折り紙が紹介された。日本語の歌と振りを覚えてもらおうと、日本から持参した大半紙に手作りのイラスト入りの楽譜が描かれたものに、児童たちは大いに興味を示した。日本語の発音や振りをすぐに覚えて実演して見せ、大学院生もとても感激した様子だった。


日本の手遊び歌“手をたたきましょう”を教えている様子




また、日本の文化である折り紙も紹介された。プログラム参加者は、「折鶴」の折り方をゆっくり丁寧に説明し、児童たちも、初めての折り紙に夢中になって折り方を習っていた。副学長や大学教授も児童たちひとりひとりと顔を近づけて、折り紙を教えた。その様子はとても感動的で、子供たちの学ぶ喜び、教師たちの教える喜びが世界共通のものであることが再認識された時間のように感じられた。

日本の伝統折り紙“折り鶴”を教えている様子
















DUC TRI(ヅック・トリー)小中高校訪問記念撮影




2011年9月27日
ベンチェー省のPHU TUC(フー・ツック)小学校を訪問
Video (01:50)

ベンチェー省のPHU TUC(フー・ツック)小学校では、日本の伝統的な遊びである折り紙や福笑いなどが紹介された。自分が作った福笑いの顔を見て、児童たちは喜んでいた。

日本の手遊び歌を紹介





児童たちと一緒に日本の歌を合唱



2011年9月28日
ホーチミン市教育大学を訪問
Video (04:51)

大学の付属高校では、理科の教育実習で、日本の震災について紹介した後、発電についての実験が行われた。“なぜ、電気があるのか(発電するのか)”をテーマに、生徒たちは一人一人自らの手で、モーターを作った。モーターを完成させた生徒たちは、電気によってモーターが動くことを自分の目で確かめる事ができて喜んでいた。


ホーチミン市教育大学の副学長を表敬訪問し、今後、兵庫教育大学大学院とお互いに提携し協力していくことを話した。
その後、付属高校を訪問し、理科の教育実習と、日本語コースのクラスを訪問し交流を行った。




(前列中央)Huynh Thanh Trieu(フィン・タン・チェウ)副学長



大学の付属高校を訪問
付属高校では、理科の教育実習と、日本語コースのクラスを訪問し交流を行った。


日本語コースのクラスで、生徒たちに日本の代表的な歌である“ふるさと”を教えるなどの交流をし、最後は、一緒に合唱した。

付属高校では、理科の教育実習で、日本の震災について紹介した後、発電についての実験が行われた。“なぜ、電気があるのか(発電するのか)”をテーマに、生徒たちは一人一人自らの手で、モーターを作った。モーターを完成させた生徒たちは、電気によってモーターが動くことを自分の目で確かめる事ができて喜んでいた。


ミントランガーデン内の会議室にて交流会 

 教育実習最終日の午後、参加者はミントラン社で、訪問した学校の教職員たちとJAVIPメンバーの交流会を行った。ベトナム側の参加者からは、ご自身のお子さんが障害を持っていることから、「障害者の教育について、ベトナムではまだ専門的な教育がなされていないため、そういった分野の日本の教育について興味がある。」と言った意見や、日本側の教授からは「現代の日本の子供たちに比べ、ベトナムの子供たちは、子供らしい生命力と心の豊かさを感じる。その根底にある教育に大変興味を持った。」、「私たちが、普段は知る機会のないベトナムの社会や教育環境に触れ、また、その現場の人々と互いの想いを話しあうことができ、感銘を受けると同時に、貴重なプログラムに参加できたことを感謝している。」などの感想が出された。




日本の伝統の歌‘ふるさと’を歌う大学院生たち








その後、夕闇に包まれたミントランガーデンの温かい灯りの中、参加者たちは美味しいベトナム料理を囲んで、日越双方の参加者たちが、歌や演奏を披露し、とても賑やかで楽しい時間となった。

食事会記念撮影



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