在ホーチミン日本総領事館公邸で21日、ベトナムのミントラン社の会長を務めるグエン・トリ・ユン氏に対する在外公館長表彰の授与式が開催された。同氏が教育や経済の分野で日本とベトナムの交流を後押ししてきたことが評価され、同表彰の授与に至った。今回の表彰は、1993年に同総領事館が開設されて以来、初めての在外公館長表彰となる。
日田春光総領事は「ユン氏は約40年にわたり、教育者、実業家として、ベトナムと日本の青年の教育交流活動に関わってきた」と説明。また「ホーチミン市と名古屋市を往来しながら事業を営む一方、日本とベトナムとの経済交流の拡大や経技術交流の推進で多大な貢献をした」と強調した。
ユン氏は、1948年生まれで、ホーチミン市出身。同市の大学在学中に日本政府の国費留学生として来日し、東京外語大学と一橋大学を経て、筑波大学の博士課程で社会経済計画を学んだ。さらに78~93年に名古屋市の国際連合地域開発センターに研究員として在籍し、その間に同市で会社を設置。またホーチミン市でミントラン社の事業を進めるなど、日本とベトナムを行き来し、両国の交流を促してきた。
授与式には、ホーチミン市人民委員会のグエン・ホン・リン外務事務所長が出席。さらにドンナイ省人民委員会のディン・クオック・タイ委員長、ビンフォック省人民委員会のチュオン・タン・ティエウ委員長、ラムドン省人民委員会のファム・エス副委員長や在留邦人の代表らも参加した。(ハノイ時事)
Source: JIJI News Bulletin Vietnam